ダイエットは「血」を変えないと痩せません

まず〇〇を改善しないと脂肪は燃えないって話。

 

あなたは頑張っているのになかなか痩せないお悩みってありませんか?

※ここでいう「痩せない」というのは、体重でなく、体脂肪が減らないという意味です。

もしかしたらそれ、

『血の質』

が良くないからかもしれません。

「血が貧しい」と書いて貧血。

なので、

『血の質が良くない=貧血』

と思っていただくとわかりやすいかなと思います。

ダイエットやボディメイクジムは多いですが、このあたりにフォーカスを当てて指導しているジムは少ないんじゃ無いかなと思います。

特に女性は、貧血にお悩みの方とても多いですよね。

そもそも貧血ってどういう状態なのでしょうか?

貧血ってなぜなるの?

それをお伝えする前にまずは、脂肪が燃えるメカニズムを簡単に説明しますね。

脂肪は決して勝手に燃えてくれる訳ではなくて、酸素が届いて初めて燃えてくれます。

酸素がないと脂肪をエネルギーに変えることができないので、運動しても痩せにくいという体の仕組みがあります。

ということは、逆に考えると脂肪にしっかり酸素が届けば痩せやすくなるということ!

貧血の話に戻しますね。

貧血というのは、脂肪に酸素が届きにくい状態と言えます。

私たちの血管の中には赤血球と呼ばれる船がプカプカ浮いています。

その船の荷物には、『ヘモグロビン』というものが入っています。

ヘモグロビンは、

ヘモ=鉄

グロビン=タンパク質

のこと。

ヘモグロビンは酸素を捕まえることができます。

つまり、赤血球の船の中には、酸素を捕まえたヘモグロビンが乗っています。

blood quality - ダイエットは「血」を変えないと痩せません
iPadで作成したイメージ図(下手ですみません^^;)

それが脂肪に届くと、脂肪が燃えてくれるというわけです。

健康じゃなきゃ脂肪は燃えない!?

脂肪についてばかりお伝えしましたが、少し酸素の重要性をお伝えしますね。

酸素はすべての細胞がエネルギーを生み出すために必要なものです。

なので、酸素がないと…

痩せないだけでなく、

・顔色が悪い

・頭痛

・耳鳴り

・めまい

・不妊

・動悸

・息切れ

・だるさ

・慢性的な肩こり

・朝が弱い

なども起こります。

痩せないというお悩みがある人は、当てはまる項目が結構多かったのではないでしょうか?

もうお気づきでしょうか?

そうです…

健康じゃなきゃ脂肪は燃えないんです。

その根本が、

細胞に酸素をしっかり届けられかどうか

と言っても過言ではありません!!

じゃあどうすればいいのか具体的な対策が気になりますよね。

貧血はこういう改善する!

冒頭の方で、貧血は血の質が良くないからとお伝えしました。

つまり、貧血は細胞に酸素が十分に届けられない状態のこと。

ということは、酸素を届ける役目のあるヘモグロビンを増やすことができるといいですよね!

ヘモグロビンは健康診断などで実施される血液検査で数値を知ることができます。

その数値を高められると貧血も痩せない悩みも解消しやすくなります。

※厳密には一概に高いからOKというわけではない場合もありますが…

ヘモグロビンは、

ヘモ=鉄

グロビン=タンパク質

なので、

タンパク質が重要になりそうな感じしますよね。

なのでよく、
貧血対策には鉄!

と言われたりします。

鉄の種類

鉄には、2種類あるって知っていますか?

レバーなどお肉に含まれるのがヘム鉄

ほうれん草など、野菜に含まれるのが非ヘム鉄

ヘム鉄の方がたんぱく質で包まれているので、吸収率が良いとされています。

その差はなんと非ヘム鉄の5倍以上!

しかも、たんぱく質とヘム鉄が同時にとれるので一石二鳥。

当ジムがタンパク源として、魚や大豆よりもお肉をおすすめしている理由の1つでもあります。

「でも、年とともにお肉は食べられなくなるもんじゃないの?私には無理!」

という方もいるかもしれません。

そんな方に参考になる記事も一応、ご紹介しておきますね。

年齢とともに食が細くなるのは常識じゃないとしたら…

特に女性に鉄が必要なワケ

ですが、日本の女性の中には

「野菜は体に良い!!野菜いっぱい食べたら栄養バッチリ!健康!」

と信じている方が多い印象です。

そういう影響もあるのか、日本人女性の1/4の人が貧血で、そのうちの半数以上の人が採血不能らしいです。

ちなみにですが、不妊が多いのも日本の特徴です。

日本は生殖補助医療(体外受精、顕微授精、冷凍保存)実施件数はなんと世界一。

にもかかわらず、妊娠に至らなかった件数も世界一なんです。

何かが関係してそうですよね(意味深)。

鉄は、毎日1mg使われて体から出て行ってしまいます。
(月経中の女性はなんと20mgも!)

しかも、鉄は実は吸収率がすごく悪い「必須のミネラル」と言われています。

1日に必要な1mgを吸収するためには、その10倍近くの量をとらないといけないんです。

なので、日本のすすめている鉄の摂取量は1日に10~12mg。
(アメリカは8~18mgだそうです)

1日に必要な量の鉄を、食事で摂ろうとすると…

レバーなら50~60g。

ほうれん草なら2kgを毎日食べないといけません…

ん〜私だったらそれを毎日続けるのは100%無理です…笑

だったら、ビタミンやミネラルのサプリメントを上手に活用するのが現実的かもしれませんね。

でも鉄だけじゃ不十分なんです!

鉄は大事ですが、実は鉄だけでは貧血は改善が難しいです。

それは体の仕組みを理解すると納得できます。

食事で摂った鉄は…

①胃の消化液(胃酸)によって、小腸で吸収されやすくなります。

(この時にたんぱく質ビタミンCが必須)
  ↓
②腸で吸収された鉄は、血液の中で、「鉄を運ぶ専用の(トランスフェリン)というたんぱく質で出来たトラック」に乗せて、骨髄へ運ばれます。

骨髄とは骨の中にある血を作る工場みたいなところです。

(この時もたんぱく質が必須)
  ↓
③骨髄で、鉄はたんぱく質「グロビン」とくっついて、ここでヘモグロビンになります。

(ここでもまた、たんぱく質が必須)

  ↓
④骨髄で赤血球が作られて、その中にヘモグロビンが詰め込まれます。

(この時にビタミンB6、B12、葉酸が必須)
  ↓
⑤その赤血球が血液の中を流れて、脳や全身に酸素を運んでいます。

(残った鉄は、いつでも取り出して使えるように、肝臓や脾臓で貯めています。肝臓で貯めている鉄のことを、フェリチンと言います。)

このような体のシステムがあります。

「貧血対策に鉄!」は間違いではないけれど、それだけでは不十分な場合もあることを知っておいていただけると嬉しいです。

結局、痩せるのは健康レベルが高い人

貧血で、鉄剤など、鉄を意識して摂っている方…

たんぱく質はしっかり食べているでしょうか?

ビタミンC・B6・B12・葉酸などのビタミンB群(8種類)はしっかり摂っているでしょうか?

どれが1つ欠けても、

・顔色が悪い

・頭痛

・耳鳴り

・めまい

・不妊

・動悸

・息切れ

・だるさ

・慢性的な肩こり

・朝が弱い

・痩せない

といったお悩みの解消は難しくなってしまいます。

逆に言えば、これらのお悩みがない健康な人のダイエットは間違いなく成功するでしょう。

ダイエットがうまくいかない人、うまくいく人の違いは実はこんな部分で差がついていたかもしれませんね。

痩せたいならまず貧血改善(血液の質向上)!

血の質を向上させたいなら、栄養状態を高めることから始めてみませんか?

痩せない・疲れやすい・冷え性、すべて当てはまる方に知ってほしいこと

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